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ガイデッドサージェリーはいつ使う?

ガイデッドサージェリーは必要か

 

以前はインプラント治療をご希望の患者さんにはインプラント埋入手術にあたって

①アナログで作成したサージカルステント

②コンピューターで作成したサージカルガイドの作成

を選んでもらっていました。

 

私がインプラント治療を始めた10数年前にはガイデッドサージェリーなどない時代だったし

①でも数百本のインプラント埋入手術を行なって大きな問題なくきている。

逆に少し前まではコンピューターと実際のズレがまだ大きく使うのに抵抗さえあった。

 

しかし今は、精度も充分に満足できる。

なので今後は基本的に

②コンピューターでサポートされたインプラント治療をしていくことにした。

 

 

アナログだけだと大きな問題はないが小さな問題はある。

小さな問題の積み重ねが大きな問題になる。

少しでも問題を小さくして行うことが重要だと思う。

 

 

骨の硬さが部分的に異なる細い歯槽骨内の予定したポジションにインプラントを

位置付けることは容易ではない。

 

神の手を持つ外科医なら必要ないのだろうが

私は自分の足りなさを知っている

 

上がシュミレーションで下が術後

正直アナログだけでここまでイメージどうりにできたことはない。。。

 

 

最近、私が積極的に②を行わなかった理由は費用の問題だけだ。

 

過去の経験が邪魔をし

患者の経済的負担が多少増えることに配慮して

インプラントポジションが多少ずれることへの考慮が足りないでいた

 

インプラント治療もメインテナンスの患者さんが増え、経過年数が増すほどに

世界中でメインテナンスの重要性が叫ばれるようになり、

メインテナンスがしやすいインプラント治療には

兎にも角にもインプラントポジションが重要だと痛感するようになった。

 

それは深さや位置は1ミリ以内の問題だし

角度は10度以内の問題になってくるだろう。

それ以上狂っていたらもう再手術した方がいいのかもしれない。

 

インプラント治療自体は時間がかかる治療である。

生体の反応を必要とする為

どうしても期間が必要な為だ。

 

しかし手術は一瞬だ。

インプラントが骨と結合してからのメインテナンス期間の方がずっと長いのだ

 

ガイデッドサージェリーを行う為には

CT撮影

口腔内模型作成

シュミレーションソフトの導入

ガイドステント作成技工料・送料

ガイデッドサージェリー用外科キットの導入と

多くのものが必要になり時間も費用もかさむ

 

高額の設備投資にガイデッドサージェリーを取り入れない歯科医院もあるだろう。

 

患者さんにとっては

人生でそう何回もあることではないこと

そして簡単にやり直しができないこと

を考えた時に数万円の費用対効果は充分にあると考える。

 

今や車のナビゲーションは殆どのタクシーにさえ付いている。

ナビなんかに頼らず一回行った所や道を覚えるのがプロの運転手なのかもしれない。

しかしナビゲーションが付いているからといって事故が起こらないわけではない。

 

骨の硬さや細さ、歯肉の厚さは人それぞれで毎回違う。

インプラント治療を経験されて再度インプラント治療が必要になった患者さんは

2回目の手術かもしれないが

執刀医は同じ条件などない為、毎回が初めての手術なのである。

事故が起こらないように、そして微調整のためにもアナログの手術はできなければならない。

 

初心者を助けるためのツールでは無く

経験者が使う事で真の患者利益に繋がると感じるようになったからこそ

全ての患者さんに使っていくことにした。

    

 

 

ステント装置がピッタリ適合しているかの確認、

インプラントが決めたポイントまで入ったかの確認、

ここにも当然マイクロスコープを使う

 

ガイデッドサージェリーが出来ないのは

口が開きにくい人の奥歯の手術ぐらいか。

 

インプラント治療が難しいのは

もちろん身体に異物を入れるということもあるが

やり直しが簡単にできない上に

インプラントポジションがめちゃめちゃシビアということ。

でもポジションだけが良くてもダメで

メインテナンスしやすい上部構造も重要になるということなのだ。