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穴が開いた歯は抜くしかないのか?①

穴が開いた歯は抜くしかないのか

 

一般的に歯に穴が開いている場合多くが抜歯される

 

歯の穿孔の種類には

①むし歯による穿孔

②歯根吸収に関連した穿孔

アクセス形成に起因する穿孔

根管拡大に起因する穿孔(ストリップパーフォレーション)

ポスト形成中の穿孔

がある

 

 

パーフォレーション (根管穿孔)は偶発的穿孔ともいわれ、根管治療の偶発症でもある。

歯内(根管)治療を受けた歯の約2~12%で発生する

A Review on Perforation Repair Materials 2015

Abhijeet Kamalkishor Kakani,Chandrasekhar Veeramachaneni, Chandrakanth Majeti, Muralidhar Tummala, and Laxmi Khiyani

 

穿孔の47%は歯内治療によるものであり53%はその後の補綴治療によるものだったという報告もある。

Int Endod J. 1989 Mar;22(2):75-84.

A clinical and roentgenological study of 55 cases of root perforation.

Kvinnsland I, Oswald RJ, Halse A, Grønningsaeter AG.

 

 

 

 

その多くが医原性の疾患であり、治療の偶発症として発症する。

 

マイクロスコープやルーペなどを用い

明るく拡大した視野で慎重な歯科治療を行うことが何よりこの病気に有効です。

 

穿孔のマネジメントに影響を与える因子は数多くあるが

 

特に

 

穿孔発生から治療までの時間

穿孔のサイズ

穿孔の位置が重要になってくる。

 

 

時間は封鎖するまでの時間の経過に比例して予後は悪化する

 

術者が自分の行ってしまったパーフォレーションに気づいて、その場でリペアすればその成功率は非常に高い。

しかし、多くの臨床歯科医は未だに手探りの処置を行なっている為

その偶発症に気づくことも少ない。(どのように処置したらいいのかも知らない)

症状もないことが多いので長期に時間が経過し、

再根管治療時にパーフォレーションが発覚し、治療するも予後不良で抜歯になる。

 

 

サイズは大きいほど歯周組織への傷害の度合いが大きく、出血のコントロールが難しい上に封鎖が非常に複雑になる。

 

根管治療時の穿孔と補綴治療時の穿孔がある

多くの場合、根管治療時の穿孔のサイズは小さく

補綴治療(支台築造ポスト形成時)の穿孔サイズは大きくなる。

そしてさらに根管治療は終了している為ラバーダムをされていない。

 

位置は歯頸部(歯ぐきの境目辺り)歯槽骨頂に近い位置の予後が悪い

 

十分な骨に囲まれた部位での穿孔は充填(リペア)されていない場合でも良好な反応を得る傾向があるJew RC, Weine FS. A histologic evaluation of periodontal tissue adjacent to root perforation filled with cavit. Oral surg. 1982;54:124–35.

接合上皮が根尖方向に伸び、アタッチメントロスが生じる為

歯槽骨頂付近の穿孔は封鎖だけでなく補綴前に環境の改善を考慮しなければならない。

 

 

 

ただ残せばいいというものではない

 

歯を残した場合の患者にとっての利点

穿孔封鎖の予後

修復処置及び歯周病的な観点から口腔内全体の状態を考慮して

 

穿孔した歯を

治療するか抜歯するかを決定していかなければならない