ページトップへ

大分市のマイクロスコープによる世界レベルの歯科治療は【あべ歯科クリニック】へ

あべ歯科クリニック
0120-25-8469
午前の受付/09:00〜12:30
午後の受付/13:30〜16:30
お知らせ
News

HOME > お知らせ > 不適合なコンポジットレジンの再治療③

不適合なコンポジットレジンの再治療③

象牙細管は表層ほど細くて硬く、深部は細管が太くて柔らかい

 

細管内からの水分やボンディング材が深くまで浸透しすぎると

ボンディング剤の加水分解によって接着が破壊される(Yamamoto2014)

 

象牙細管の入り口は削り粉が詰まっている

 

それをスメアー層というがスメアー層内には細菌も含まれる

根管治療も然りむし歯治療も細菌をゼロにすることは限りなく不可能

 

完璧なバクテリアフリーを求めるなら

必要がなくても抜髄や抜歯といった治療になる

 

細菌の出入り口を封鎖し細菌を埋葬する

根管充填と同じ考えを象牙細管レベルでイメージしている

 

次亜塩素酸で化学洗浄を行い

象牙細管はハイドロキシアパタイトで蓋をして

エナメル質は接着力を高めるために酸で溶かした後に

よく水洗し接着剤であるボンディング剤を塗布する(Yamamoto 2014)

 

あとは隙間や気泡がない様に窩洞をレジンで埋めていく

(ストリップスの適合の確認はマイクロスコープが有効)

レジンは重合収縮してしまうという最大の弱点

Cファクターを考慮して積層で少しづつ充填していく

 

段差や形態を修正し

マイクロスコープの強拡大で確認し

咬合調整を行い終了した

術前との比較

 

今回は患者のフロスが引っかかるという主訴』はここまでしなくとも解決できるだろう

しかしながらそれは顕在意識でしかないと思う。

潜在意識にあるであろう詰め物の中がどうなっているか心配』という問題も解決できたのではないだろうか

 

この再治療にも60分以上時間が必要だった

歯面清掃

局所麻酔

ラバーダム防湿

などの事前準備もあるため予約時間は90分だった

 

術直後だから隙間がなく段差がないのは当然かもしれない

これからメインテナンスで少しでも長く次の介入を長引かせる戦いが始まる

 

まだまだ、これからもできないことの方が多いかもしれない

でも歯科治療を諦めないでください