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感染根管治療は膿を出さないと治らないのか?

 

同じ根管治療でも非感染歯髄処置は根尖性歯周炎の予防が目的であり

感染根管治療の目的は根尖性歯周組織炎の治療になる為

術者は頭を切り替えて挑む必要がある。

 

 

感染根管治療の成功率は38%〜90%(Friedman,Mor 2004)とされており

その歯の状態によって予後に大きな違いがある。

 

非感染根管治療の成功率が94%(Sjogren 1990)とされているのに比べて

これだけ数字に違いがでるのは

一度感染したバクテリアはゼロにできないということである。

 

 

 

感染根管治療は『歯根の先に膿が溜まっている』と説明されることが多いだろう。

では膿を出さないと治らないのか?

 

狭窄根管での根管治療の成功率は62.5%という報告もある。

(Akerblom 1988)

 

私たちにできるのはバクテリアの数を減らすことだけだ。

ではどのようにしたら根管内のバクテリアを減らすことができるだろうか?

 

 

①ラバーダムを始めとする無菌的処置

②洗浄

③貼薬

④精密な補綴治療

 

それぞれに細かな注意点があるが

以上4つを行い細菌数が閾値より下がれば治癒する

 

細菌がいても閾値より少なければあなたの身体が治してくれるのだ。

閾値より細菌数が下がらなければ

それは保存治療(根管治療)の限界であり、

闇雲に根管治療を繰り返すことは歯質の喪失だけでなく

再感染とともに将来の歯根破折のリスクを上げる。

 

そのような時は外科治療に進む方が歯を守ることにつながる。

 

膿はそこに細菌がいることの結果でしかない。

膿を出すことや薬を入れることが治療ではないのだ。