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歯周病治療にガイドラインを使っているか

 

米国歯周病学会・AAP(American Academy of Periodontology)では

歯周病患者管理のためのガイドラインが存在する。

北欧ぺリオの巨星Lindheも同じ様なことを言っている。

 

 

成人の80%が歯周病その内Moderate80%、Severe10%だということ
Moderateな症例はGPとDHでも治癒するがSevereな症例はトレーニングを積んだ専門医がやるべき
補綴が必要になることがほとんどだし、逆に下手に触らない方がいいという。

 

私が聴きながら考えていたことは
日本流、大分流、AUN流にどう落とし込むかということだ。

 

日本には皆保険制度の下、広く保険診療が染み込んでいる。
私も含めて素人が訳も分からずに治療という名の下手探りで処置している
(言い方が悪いが専門医から見ればそんなもんだろう)

 

日本の歯科教育にも問題があり

専門医制度も臨床とリンクせず機能していない

非専門医で素晴らしい臨床をしている先生も多くいるし
大学院を出て全く臨床ができない専門医も多い

 

日本の歯科臨床は専門医システムが確立しておらず、

一人の歯科医師が多くの範囲の治療をしてしまう
エンド、インプラント、矯正、補綴まで独りで行うGP(一般開業医)が多い。

またそれを望む患者も多い。

しかしそれで今の適切な医療を受けることができるかといえば甚だ疑問だ。

多くのGPは保険診療からスタートするため全てをハイクオリティーで行いたくなる。

 

歯科医師としての誇りもプライドもあるし
自分の限界を決めるのにも勇気がいる

 

そこでこのAAPガイドラインを日本でもうまく使えないだろうか。

(日本にもあるのかもしれないが不勉強で知らない)

 

 

このガイドラインでは
重度歯周炎

分岐部病変

垂直性骨欠損

侵襲性歯周炎

歯周膿瘍

シビアな歯肉退縮

インプラント周囲炎

は歯周病専門医によって治療されるべきであるということが明記されている。

 

GPと専門医が協力して診ていくべき患者さんもガイドラインにのっている。

 

 

日本には皆保険があり、99.9%の歯科医師が保険医で歯周病もその治療範囲に含まれている。

重度のペリオを残すのとインプラントを行うことはどちらも大変だが
歯を残す方が患者も術者も、時間と労力がかかる

 

そこには大きな矛盾が存在する

 

それは材料の問題もあるが経済的・経営的に大きく負担がかかるということ。

ダメになってインプラント治療を選択した方が経営的に安定する

 

だから

歯周病治療はやらない、

勉強しても続かない。

インプラントの勉強はする

歯周病でもインプラント手術はする。

インプラント周囲炎になる。
患者も本気の歯科衛生士も苦しむ。

そして専門医に紹介された時には手遅れで選択肢がない

 

 

そんな負のスパイラルが確かに存在している。

 

開業医の患者層は最終的にその先生の年齢とリンクしてくる。
自分が将来歳をとった時に自医院にやってくる患者たちが

『入れ歯やインプラント』だらけなのか

『天然歯』だらけなのかは

今からの臨床にかかっている。

 

真の患者利益のため、健康保険に縛られない

専門医への紹介というシステム構築をするべき時代に突入している

 

私たちは患者さんに現状をお伝えし

患者さんが希望された場合、

もしくは

患者さんの利益が大きいと判断できる場合には

米国歯周病ボード認定医を紹介する。