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大分市のマイクロスコープによる世界レベルの歯科治療は【あべ歯科クリニック】へ

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これからの日本歯科臨床を考察する②

なぜ保険医を辞めて保険医療機関で働くのか

<1つ目の理由>  自分と患者のため

 

良し悪しではなく、昔はまだグレーゾーンがあり、患者のために良かれと思ってやれることもあった。

しかし時代は流れ、白か黒かはっきりさせなければならないことが多くなってきた。

誤魔化しや嘘偽りのない経営は、患者にも医療者にもいいことばかりではない。

 

 

歯科医療だけでなく人間関係は信頼関係が重要なのは言うまでもない。
誠実な歯科医療は患者にも自分にも嘘をつかないことだと思う

 

 

患者さんにいいことがしたくて勉強した。
その過程で手術用顕微鏡を歯科治療に導入している先輩に出会い、
追いかけるようにマイクロスコープを治療に導入した。
上手くなりたくて練習もした。器具も増やして行った。
知らない人はこだわった治療というかもしれないが、必要があってやっていることばかりだ。
ゆっくりやっているわけではないが時間が必要になった。

 

 

全ての患者にやっていては経営が成り立たない。

みんなはどうしているんだろうか。
選んでもらえばいいんだから問題ない。選べるんだからいいじゃないか。』

そうかもしれない。でもそれは患者目線であって医療者目線ではない

 

 

Drは成長することでそのDrの提供できる最善も変化する。

テクニックだけで解決できるならいいがクオリティーを上げるためにやれることが増えてくる。

保険診療と自由診療が個人のDrで混在している日本の歯科臨床システムでは問題が発生する。

 

この人には全力で治療するけど、こっちの人にはしない。ということが起こるようになるのだ。
出来るのにやらないという事は『手を抜く』って事

 

保険も自由診療も区別なく診療内容、時間をかける先生もいるだろう。
しかしそれは適切な治療費を支払って自由診療を受けている患者への逆差別だ。

 

ある著名なコンサルタントが

歯科治療も工場と同じだとほざいていた。

きちんとした歯科治療を知らなければそれで良かったのかもしれない。

数をこなすことだけを考えておけばよかったのだから。

 

 

全力を出せば助けられるかもしれない歯を患者の希望とはいえ、中途半端な治療をしなければならない。
保険医である限り保険に導入されている治療をしないという選択肢も嘘だ

この自分自身の全力が出せない、自分に嘘をついている時間がとにかく苦しいのだ。

割り切れる人はいいかも知れない。自分もそう出来ると思っていた
患者が選んだこととはいえ手抜きすることが嫌だっただけだ。
とてもじゃないが耐えられなかった

 

保険診療は材料の制限やここまでしなければならないという決まりはあるものの、

これ以上するのは禁止だという決まりがほとんどない。

この決まりの無さはいいことがしたい医療人を苦しめる

 

 

勉強は保険の請求のやり方しかしない、という先生もいる。
保険医の鏡かも知れない。
保険医は保険以外の治療を禁止にしたらいいとさえ思う。
患者はわかりにくくて困っている。

 

インプラント治療は確かに医療効果の大きさもあるので患者もわかりやすいのかもしれない。

そもそも保険診療にない治療なので治療費は医療者側で決めることができる
セラミックス治療も保険診療にない治療なので医療者側が治療費を決めることができる。

適切な設定かどうかはわからないが

 

自費の治療費設定をするときには『技工料金の3倍』にしとくのが適切だ。

などとよく言われていたが、技工物(差し歯)以外の治療費設定はどうするつもりだろうか。

 

歯を残すのは大変だ

歯を残す治療は保険診療に組み込まれていることが多い。

しかし的確な診断や適切な処置などのクオリティーが保障されていないことは誰も知らない。
歯を残すきちんとした治療にも適切なインセンティブは必要だ
適切なら私も保険医をやめたりはしなかっただろう

 

保険でできない事はほとんどない。
低評価すぎてやっていけないので、みんなきちんとやらないだけだ
やらないから出来ない。
技術料は0だとしても材料の原価を下回る治療費設定がされていたりする。
本当にありえないことがまかり通っている

 

決して儲からないからやらないとか、材料の違いとかではない。
全力が出せて、それなりの暮らしができる評価があれば保険でもなんでもいいのだ。

 

 

全力で歯牙保存治療をする歯科医師がほとんどいない。

そんな歯科医師になればみんなのために役立てると思ったのだ。

 

 

という訳で、言い訳をせず全力の歯科臨床を実践するために保険医をやめることにした。