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大分市のマイクロスコープによる世界レベルの歯科治療は【あべ歯科クリニック】へ

あべ歯科クリニック
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マイクロスコープによる治療

拡大視野下での治療の重要性

目が悪いから拡大したほうがいいとか、老眼だから拡大したほうがいいということではありません。肉眼には限界があります。
分解能といって、2点を2点だと認識できる肉眼の限界が200ミクロンと言われています。
拡大するには遠近法を使って近づくことで大きく見えますが、『明視』とは眼に最も近づいて明瞭に見える距離のことで25センチと言われています。
明視よりも近づくと眼のピントが合わなくなるのですが目に近づいて明瞭に見える元々の作業距離が40~50センチの歯科治療では対象物に近づく限界もあり2倍の大きさで確認することもできません。

では、歯科治療はどこまで精密に行えばいいのでしょうか?

歯科治療に要求されるスケールは数十ミクロンです。むし歯の原因菌であるミュータンス菌の大きさは約1ミクロンですから理想を言えば0ミクロンなのでしょうが人工物で補うかぎり、それは不可能です。クラウンマージンは30~50ミクロンを合格ラインにしたいのですが、すでに肉眼では確認できないということです。そこで歯科治療では最低4倍以上の拡大ツールが必要になってくるのです。

私たちは見えないものは治せないし、見えることによって『経験と勘の治療』の治療から脱却し『やった』から『できた』になり、
巡り巡って『歯科治療の価値』につながっていくと信じています。

我々マイクロデンティストリーにとって、歯牙は1センチ四方の宇宙です。
髪の毛一本が約100ミクロンの太さがあります。口の中に一本髪の毛が入るだけで違和感があると思います。
歯は他の硬組織や軟組織と異なり再生・治癒することがほとんどありません。削りすぎたり、逆に感染歯質を取り残したり、隣の歯を傷つけたりしているか、いないかも判らないのです。

しっかり被せ物を入れてあるようでもミクロン単位で見てみると隙間があります。
入れた直後は良くても数年もするとその隙間からセメントが溶け始め、着色や再感染を起こしてしまいます。
マイクロスコープ下における拡大治療はそういったことが起きないように精密な処置を提供するものなのです。

精度を極めようとするほど、必要な処置も緻密になっていきます。
オリンピック競技でもレベルが高くなればなるほど0.1秒の記録を上げるのが難しいように、歯科治療も細かくなればなるほど壁は高くなるのです。

セメントの確認

人工歯を装着するにはセメントで合着か接着することになります。今の補綴治療はインプラント上部構造をはじめとして歯肉縁下にマージン設定する事も多いためセメントの除去が大変難しい問題として挙げられます。
セメントの残留がインプラント周囲炎や歯肉炎の原因になる可能性があります。特にレジンセメントは透明で接着力が強いため難易度が上がります。
歯肉溝内まで光が届けばそこにあるセメントも確認することができます。確認できなければ取れたのか取れていないのかも判らないのです。