大分市のマイクロスコープによる世界レベルの歯科治療は【あべ歯科クリニック】へ

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拡大の世界を振り返って

AUN理事長 安倍憲一

今はほとんどマイクロスコープを用いて顕微鏡下で処置を行っていますが、それ以前は拡大鏡を使っていましたし、今でも支台歯形成の概形成、グロスプレパレーションという人工歯をかぶせる前準備や歯周病やインプラントの手術など、バランスを見て治療したい処置では拡大鏡を使っていますね。

なんのために拡大するのか?と考えてみるとそれはもう『治療の確実性を上げるため』です。それによって患者さんの『歯』ひいては患者さんの健康と笑顔を守り育てて、患者さんとの信頼関係をも大きくするため、と言えるのではないでしょうか。

今から10年以上前のことです。補綴治療の研修の時に講師の先生が拡大鏡を使ってたんですね。その当初は「老眼になると拡大鏡をつけなくちゃいけないのかな。自分はまだ若くて目はよく見えるし拡大鏡なんていらない」などと思っていたものです。
それでも講師の先生の勧めもあって安い2.5倍の拡大鏡を購入しました。なぜ当時自分はいらないと思ったものを使ってみることにしたのか。その訳は、巧い先生に技術で追いつくには時間がかかりますが、環境だけならすぐに真似できるからです。少しでもいいことがしたいので「すごいな」とか、「いいな」と思ったら真似できるところからすぐ実践するようにしています。それでダメだったらそこでやめればいい。そう思ってイロイロ実践しているからです。

それから間も無く値段が10倍近くする3.5倍の拡大鏡を導入し、ライトを併用するようになりました。その頃から肉眼では見えないストレスを感じるようになり、日常臨床で拡大鏡を使わないのは入れ歯治療ぐらいになっていたと思います。その2年後の2009年にはマイクロスコープを導入し、根管治療を中心に顕微鏡下での拡大治療のトレーニングを始めるようになっていきました。

21.3倍まで拡大できるマイクロスコープを手にしたことで3.5倍しかない拡大鏡では通常処置でも役不足になってきました。その当時はまだ1日に10人以上診療していましたのでスピードとクオリティーのバランスを取って5倍の拡大鏡にバージョンアップしました。
その時、勤務医・歯科衛生士全員に拡大鏡の使用を勧めたところ、なんと全員が自腹で拡大鏡を購入してくれました。今では歯科医師・歯科衛生士全員が拡大鏡を購入してもらうことを雇用条件にもしていますし、みんなが日常臨床で一日中拡大鏡を使用しているのが当たり前です。

今、私は1日に4人前後の患者さんを全てマイクロスコープ下で診療させていただいています。拡大治療の難点はよく見えるが故にやることが格段に増え、時間が必要になることです。しかし、患者さんの為にはもう肉眼には戻れないですね。
『見えないものは治療できない』
その最初の一歩が拡大鏡なのです。

歯科医師 安倍千鶴

当たり前のように今では拡大鏡を使って治療をしていますが、以前は十分見えているし、むし歯の取り残しもなく、詰め物なども自分なりにバッチリと思っていました。
拡大鏡をつけると段差のクリアなこと、隙間、デコボコ、クラックまでよく見え、細かなところが目についてきました。「ここから次のむし歯が始まるのだ」とわかるのです。
細かい治療の後は疲れ方も違います。拡大鏡をつけたときは、なんだか楽なのを実感します。拡大鏡は患者さんにも術者にも欠かせないものになっています。

歯科衛生士 甲斐

拡大鏡を使用し7年が経ちますが手離せない器材となっています。私自身視力には自信があり、裸眼でも絶対歯石やプラークを除去できると自負していましたが、拡大鏡をつけて施術すればするほど明確に、確実に除去するということの難しさに気付かされています。
『除去できているだろう』から『除去できた』と確信できたとき自信にもつながりましたし、患者さんへのアプローチも変化しました。

歯科衛生士 中津留

実際使用してみると、まずは見えやすいことに感動しました。歯石、プラーク、初期カリエスが分かり、歯石の取り残しが減り、カリエスの早期発見・早期治療ができるようになりました。
そして、顔が患者さんへ近くならなくなったので、患者さんの不快感が軽減したのではないでしょうか。私自身も姿勢が良くなり疲れも減少しました。今では拡大鏡がスケーリング、シーラント時などの必需品になっています

将来を見据えた自由診療